くーちゃん
シェルターには推定15歳以上のおじいちゃん犬、くーちゃんがいます🐕🦺
シェルターに来たのは3年ほど前ですが、くーちゃんとの付き合いは長くて最初の出会いは10年程前になるでしょうか。
地域包括支援センターから連絡を頂き、独居老人が入院したため、その後介護支援に自宅に通いたいが、犬がいるうえに、室内が大変な事になっていると。
見に行ってみると、想像を絶する光景でした。
今で言う多頭飼育崩壊状態。
頭数はいないものの、室内で飼っていたため和室は犬のトイレとなり、畳はふん尿で足で踏めばジュワッ。臭いも獣とアンモニアの臭いで鼻を突きます。
家の中もゴミで溢れ返っていました。
身寄りは遠い県外に住んでる姪っ子さん1人。
姪っ子さんもどうしてよいか困り果てた様子でした。
とりあえず、おじいちゃんが生活出来るようにしよう。
私たちボランティア数人で何日もかけてお掃除しました。
ゴミは2トン車4台分。全部クリーンセンターに運びました。
畳も使わなくなったものを譲り受け、張り替え。古い物は処分しました。
入院期間中、犬たちは私たちが預かりました。
その後、介護支援も受けられるようになり、犬はおじいちゃんの希望で自分で面倒をみたいという気持ちを尊重し、お返ししました。
それから月日が流れ、3年ほど前。
おじいちゃんの姪っ子さんから連絡が。
叔父が倒れ、もう長くはない。
犬がいるので、引き取って欲しい。
1度は関わったくーちゃん。
あの掃除をする前の光景がフラッシュバックしました。
とりあえず見に行こう。
家の中はあの時、片付けた時のまま。
ただ変わったのは年老いたくーちゃん。
皮膚病に侵された痛々しい姿でした。
くーちゃん。
それ以上の言葉が出てきませんでした。
連れて帰ろう。
一緒に行ってくれたボラ仲間のEちゃんと同時くらいに口から突いて出ました。
今まではデイサービスの職員さんが勤務時間外にシャンプーしたりお世話してくれてたそうです。
ただ、おじいちゃんが入院で家にいなくなってしまうと、家に入るのが難しくなってしまうため、姪っ子さんに連絡をしたようでした。
その足で動物病院へ。
マラセチア皮膚炎が酷くなったものでした。
耳もグジュグジュ。
投薬と薬浴の日々。
姪っ子さんも足しにしてくださいと、何度か支援を送ってくださいました。
みんなで頑張って何とか今の姿へ。
1番上の姿がいまのくーちゃんです。
くーちゃんも年齢を重ね、心臓も悪くなり薬が手放せなくなりました。
月にかなりの薬代がかかります。
でも、引き取る時に覚悟したこと。
ほんと、協力してくれる仲間に感謝。
ただ、くーちゃんに残された時間が少なくなってきているなと、最近感じています。
どうかその時まで穏やかに。
くーちゃんが安心して過ごせますように。
おじいちゃん、まだくーちゃんを連れて行かないでね。
写真はおじいちゃん宅で撮った物なので、モザイク加工してあります。
個人情報になりますので、見づらいですがご容赦ください。
外観を撮った写真もあり、状況を伝えるに十分な物ですが、個人を特定される恐れもあるので控えさせて頂きました。
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